プランタードライガーデンで叶える！簡単でおしゃれな庭づくり

近年注目を浴びているガーデンスタイルのひとつに「ドライガーデン」があります。

ドライガーデンは、乾燥地帯の植物を岩や砂、砂利などとレイアウトした庭のことを指します。
せっかくドライガーデンを作るなら、できるだけおしゃれなものをつくりたいですよね。
この記事では、おしゃれで手間が少なく、美しい庭づくりの基本から、維持のコツまでをわかりやすく解説します。
園芸への一歩を踏み出すあなたを全力でサポートします。

さあ、美しいドライガーデンの世界へ一緒に旅立ちましょう。

岐阜石でドライガーデン

□ドライガーデンとは？

ドライガーデンと聞くと、多くの人が乾燥した地帯に自生する、独特の美しさを持つ植物を想像するかもしれません。
具体的にドライガーデンとは何か、その起源や主な植物、そしてこのガーデンスタイルが持つ独特の魅力について掘り下げてみましょう。

1:ドライガーデンの起源と定義

ドライガーデンは、その名の通り、乾燥した環境に適した植物を中心に構成される庭園のことを指します。
日本では、特に乾燥地帯の植物を活用した岩や砂、砂利といった自然素材でレイアウトされた庭を指すことが多いです。
海外では「アリゾナガーデン」や「デザートガーデン」とも呼ばれ、メキシコやアメリカの南西部、オーストラリアのような乾燥地帯をイメージさせる風景が特徴です。
このガーデニングスタイルは、乾燥地帯の荒々しい自然を背景に、植物本来の美しさを際立たせることを目的としています。

メキシコの砂漠地帯

2:主な植物

ドライガーデンの中心となるのは、多肉植物やサボテンなどの耐乾性に優れた植物群です。
これらの植物は、幾何学的な形状や鮮やかな色彩、ユニークな模様を持ち合わせ、ガーデンに独特の造形美を提供します。
特に多肉植物は、その形状が幾何学的な要素を強く反映しており、見る者を惹きつける力があります。
また、これらの植物は花を咲かせる種類もあり、年間を通して変わりゆく庭の表情を楽しめる点も大きな魅力の一つです。

柱サボテン

3:日本の気候に適したドライガーデン

日本の多湿な気候は、本来乾燥地帯に自生する植物にとっては厳しい環境かもしれません。
しかし、適切な場所選びや土壌の改良、耐寒性や耐暑性を考慮した植物選びにより、日本でもドライガーデンを楽しむことは十分に可能です。
日当たりが良く、水はけの良い場所を選び、地域の気候に適した植物を選ぶことで、日本独自のドライガーデンを実現できます。

岐阜石のドライガーデン。アガベや多肉植物との組み合わせは最高に相性がいい

□プランターで始めるドライガーデン

プランターを用いたドライガーデンの魅力は、限られたスペースでも自然の美しさを取り入れられる点にあります。
特に店舗前や狭い屋外スペースでは、この方法が理想的な解決策となります。

以下では、プランタードライガーデンを推奨する理由とその方法について解説します。

リアカーガーデン

1:スペースの制約を乗り越える

店舗前やバルコニーなど、地植えが不可能な場所でも、プランターを使用することで緑を楽しめます。
プランターのサイズは調整できるため、どんなに小さなスペースでも自分だけのドライガーデンを作れます。

プランターガーデン

2:水やりの手間を削減

ドライガーデンに適した植物は、乾燥した環境を好むため、毎日の水やりが不要です。
自然雨が届かない場所にプランターを設置しても、植物は健康に育ちます。
また、極端な天候の際には、プランターを室内に移動させられるため、植物を守れます。

3:初心者でも安心して始められる

ドライガーデンに適した植物は、寒暖の変化に強く、手間がかからないため、ガーデニング初心者でも簡単に始められます。
ユッカ・ロストラータやアガベなどの植物は、乾燥に強いため、放置しても十分に育ちます。
プランターで育てることで、植物がその場所に適しているかどうかを試しながら、ガーデニングの楽しみを学べます。

4:プランタードライガーデンの設置方法

プランタードライガーデンを始める際には、まず適したプランターを選びます。
サイズは植えたい植物の種類や数、設置場所のスペースに応じて選ぶことが大切です。
次に、ドライガーデンに適した植物を選び、プランターに植えます。
植物選びでは、乾燥に強く、見た目にも美しい種類を選ぶと良いでしょう。

プランタードライガーデン

5:維持管理のポイント

プランタードライガーデンの管理は比較的簡単ですが、時々、植物の健康状態をチェックし、必要に応じて水やりを行います。
また、年に数回、肥料を与えることで、植物はより健康に、美しく成長します。

プランターを用いたドライガーデンは、手軽に自然の美しさを楽しめるため、ガーデニングに興味があるけれども始めるきっかけがなかった方にもおすすめです。
自分だけの小さなドライガーデンを通じて、日々の生活に彩りを加えましょう。

□ベランダ防水をより長持ちさせるためには？

ドライガーデンの魅力は、その手入れのしやすさと独特の美しさにあります。
自然との調和を大切にし、乾燥に強い植物や石を上手に配置することで、個性豊かな庭空間を創出できます。
ここでは、ドライガーデンを作る上での基本的なステップを紹介します。

1:花壇スペースの確保

まず、花壇のためのスペースを確保することから始めます。
十分な広さ、良好な日当たりと風通し、適切な水はけを備えた場所を選ぶことが重要です。
特に、ドライガーデンに適した植物は成長すると予想以上の大きさになることもあり、将来の姿を想像しながら計画する必要があります。

2:植物選び

ドライガーデンに最適な植物は、耐寒性と乾燥耐性に優れたものを選びます。
アガベ、ユッカ、サボテンなどが定番で、これらは少ない水分でも美しく成長します。

植物の選定に際しては、将来の成長サイズや耐寒性を考慮し、地域の気候に適した種類を選ぶことが肝心です。

サボテン、多肉植物

3:石選び

石はドライガーデンの重要な要素で、空間に深みや個性を加えます。
みかも石のような自然石を使うと、自然界の風景を模倣できます。
石の選び方は、庭の全体的なデザインに合わせて、大小さまざまな石をバランス良く配置することがポイントです。

岐阜石割栗石（チャート石・50-200mm）｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

別名、チャート、チャート石とも呼ばれている石です。全体のイメージは茶系ですが、ピンクや赤、青、白が所々に混じっている割栗石です。角が立っているので、四角のような形状になっているのが多いです。ロックガーデンによく使われるようになりました。【サイズ】50-200mm

4:土作り

ドライガーデンでは、水はけの良い土作りが成功の鍵です。
地面より高く土を盛り上げることで、水はけを改善し、根腐れを防ぎます。
また、適切な土壌改良材を混ぜ合わせることで、植物が栄養をしっかりと吸収できる環境を整えます。

5:植物のレイアウト

植物の配置は、ドライガーデンの美観を左右する重要な要素です。
主役となる植物を決め、周囲にサポート役の植物を配置することで、バランスの取れた見た目を作り出します。
将来の成長を見越して、植物間の距離を適切に保つことが大切です。

植物の組み合わせ

6:石のレイアウト

石の配置もまた、ドライガーデンの印象を大きく左右します。
石を使って高低差を出すことで、立体感のある景観を創り出せます。

また、石と植物の間のバランスを考慮しながら、自然と調和する配置を心掛けましょう。

プランタ内の石組

7:砂利選び

最後に、砂利を選んで地面に敷き詰めることで、ドライガーデンの完成です。
砂利は、雑草の抑制や水はけの向上に役立ちます。
石との相性を考え、全体の雰囲気に合う色や質感のものを選ぶことが重要です。

サビ砂利5-15mm＜価格,サイズ,色＞｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター

庭の美しさを一新する「サビ砂利」 鮮やかな赤錆色が庭を華やかに彩ります。 白色の砂利が一部、酸化して、茶色に変色した砂利です。明るい茶色なので、敷地内の雰囲気を明るくしてくれます。 和の風情を感じさせるサビ砂利ですが、ロックガーデン、ドライガーデンの砂利敷きにとても人気のある砂利です。

□ドライガーデンに最適な植物6選

ドライガーデンは、限られた水資源を活用し、乾燥に強い植物で構成される庭園です。
その特性上、選ばれる植物は乾燥状態でも生育できる種類が理想的です。
ここでは、ドライガーデンにぴったりの植物6選を紹介します。

1:多肉植物

多肉植物は、その名の通り、肉厚の葉や茎を持ち、水分を蓄える能力に優れています。
砂漠や海岸など、厳しい環境に適応してきたため、乾燥した土地でもしっかりと生き延びられます。
手のひらサイズから数メートルに及ぶものまで、さまざまな形状や色のバリエーションが楽しめるため、ドライガーデンのアクセントとしても最適です。

イエローホワイトロックを使ったロックガーデン　多肉植物と相性がいいですね

2:サボテン

サボテンもまた、乾燥に強い多肉植物の一種で、その特徴的なトゲトゲした外見は砂漠の象徴的な風景を思い起こさせます。
水やりの手間がほとんどかからず、直射日光下でも元気に育つため、手軽に始められるドライガーデンの主役としておすすめです。

ゴールデンバレルカクタス（金鯱サボテン）

3:ユッカ(青年の木)

ユッカは、直立する太い枝からシャープな葉が放射状に伸びる姿が特徴的です。
北アメリカ原産のこの植物は、日当たりを好み、耐寒性がやや弱いため、冬場は室内に取り込む必要があります。
その独特のフォルムは、ドライガーデンにモダンな印象を与えます。

ユッカ・ロストラータ

4:サンセベリア

サンセベリアは、耐陰性に優れた長くて硬い葉が魅力の植物で、乾燥した環境でも健康的に成長します。
葉の模様や形状に多様性があり、室内外問わず、さまざまな環境でのディスプレイに適しています。

サンセベリア

5:パキラ

パキラは、熱帯アメリカが原産の植物で、幹をねじりながら成長させることで、インテリアとしても人気があります。
日当たりの良い場所を好み、水やりも土が乾いてからで十分と、比較的お手入れが簡単です。

パキラ

6:ガジュマル

ガジュマルは、その独特の根の形状で知られ、幹から生える支柱根が特徴です。
耐陰性があり、室内でも成長しますが、直射日光を避けた明るい場所が適しています。
独特の風貌で、ドライガーデンに神秘的な雰囲気をもたらします。

ガジュマル

□まとめ

ドライガーデンは、その手軽さと独特の美しさで、多くの人々を魅了してきました。

乾燥に強い植物や自然素材を用いて、限られた水資源でも生き生きとした庭を創出するこのスタイルは、環境への配慮と美的センスが融合した現代のガーデニングの象徴といえるでしょう。

プランターを利用したドライガーデンから、本格的な庭づくりまで、その手法は多岐にわたりますが、いずれも自然の力と人間の創造力が結びついた素晴らしい結果を私たちに見せてくれます。

ドライガーデンの世界への一歩は、日常に新たな彩りと発見をもたらすはずです。