さざれ石とは?君が代に歌われた神聖な石の意味と歴史
入学式や卒業式、オリンピックでも歌われる日本の国歌の「君が代」。
歌詞は少し難しい言葉が並びますが、そこに出てくるさざれ石をご存知ですか?
「そもそも本当にそんな石があるのかどうかもよくわからない…」
「神社にあった気はするけど…」
そんな方が多いのではないかと思います。
そこで今回は「君が代」に出てくるさざれ石についてご紹介します。
□さざれ石とは?
漢字では「細石」と書きます。
本来は字のとおり小さな石のことを意味しますが、神社や国歌で歌われているさざれ石はこれとは少し異なります。
小さい石と石の間に炭酸カルシウムや水酸化鉄といった成分が入り込み、石同士がつながって長い年月をかけて大きな岩になった石灰質角礫岩のことです。
つまり国歌の歌詞にある「巌となりて」は、小石が結びつき合ってこの大きな岩になることを指すのです。
さざれ石はこのように、長い年月で大きさを変える、つまり成長するために神霊が宿る石として信仰されてきました。
□さざれ石のご利益と全国の神社
さざれ石は長い年月をかけて小さな石が大きな岩を形成することから、神の力の結集、神が宿る場所と考えられ、神聖な力を象徴するものとして各地の神社で祀られています。その岩の形成過程はまるで人の成長のようで、長期にわたる繁栄を表しています。
さざれ石自体に特有の効能というものはありませんが、自然の力の結集として、その神社の神様のご利益と同じ効能が期待されています。
▼ さざれ石が祀られている有名神社
1. 下鴨神社(京都府)
縁結びの神が祀られていることで有名。さざれ石があり、恋愛運がアップすると言われています。
京都・世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)
千年の杜「糺の森」に包まれた、京都最古の神社。心を整える参拝を。所在地: 〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59 |下鴨神社祭神 東殿 – 玉依姫命(たまよりひめのみこと)。賀茂別雷命(上賀茂神社の祭神)の母。 西殿 – 賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。玉依姫命の父(賀茂別雷命の祖父)
2. 多賀大社(滋賀県)
伊邪那岐命(イザナギ)・伊邪那美命(イザナミ)の2柱を祀る滋賀県第一の大社。延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰を集めています。
3. 大御神神社(宮崎県)
神座と呼ばれる日本最大のさざれ石があります。周囲30メートル、高さ4メートルにもおよぶ巨石で、「癒しの岩」とも呼ばれています。
大御神社 【公式サイト】
大御神社(おおみじんじゃ)は、宮崎県日向市にある「日向のお伊勢さま」と呼ばれている神社で、皇祖天照大御神を御祭神とする古社です。大御神社には、瓊瓊杵尊が立たれ大海原を眺望されたという神座(カミクラ)や、国歌「君が代」に歌われる「さざれ石」群があります。また、龍神伝説にまつわる「龍神の霊」や「昇り龍」も発見されています。毎年秋に行われる宵祭りや正月の境内では、大御神社独自の舞を披露する天翔獅子…
4. 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)
鎌倉を代表する神社にもさざれ石が祀られています。
鶴岡八幡宮|TSURUGAOKAHACHIMANGU
鶴岡八幡宮のオフィシャルサイトです。「武士の都・鎌倉の文化の起点」とも言える鶴岡八幡宮の由緒を通して、歴史や文化、鎌倉の地についてご案内いたします。
5. 勧修寺(京都府京都市山科区)
京都市内にある歴史ある寺院にも安置されています。
勧修寺 – Wikipedia
寺名は「かんしゅうじ」「かんじゅじ」などとも読まれることがあるが、寺では「かじゅうじ」を正式の呼称としている。一方、山科区内に存在する「勧修寺○○町」という地名の「勧修寺」の読み方は「かんしゅうじ」である。 『勧修寺縁起』等によれば、当寺は 昌泰3年( 900年)、 醍醐天皇が、若くして死去した生母 藤原胤子の追善のため、胤子の祖父にあたる 宮道弥益(みやじいやます)の邸宅跡を寺に改め、氷室池も取り込んだもので、胤子の同母兄弟である 右大臣 藤原定方に命じて造立させたという。胤子の父(醍醐の外祖父) 藤原高藤の諡号(しごう)をとって 勧修寺と号した。開山は 東大寺出身の 法相宗の僧である 承俊律師。代々 法親王が入寺する宮門跡寺院として栄えたが、 文明2年( 1470年)に 応仁の乱の兵火で焼失して衰退し、 江戸時代に入って 徳川氏と 皇室 の援助により復興された。 宮道弥益は 山城国 宇治郡(現・京都市山科区)の大領( 郡司)であった。弥益の娘・ 宮道列子は 藤原北家の流れを汲む 内大臣藤原高藤に嫁した。彼らの間に生まれたのが 宇多天皇女御・醍醐天皇生母となった胤子である。高藤の流れを汲む家系を、寺名にちなんで 勧修寺流という。なお、高藤と列子の恋愛について『 今昔物語集 』に説話が残されている(後述)。 創建年代については上述の通り昌泰3年とするのが一般的だが、異説もある。勧修寺は 延喜5年( 905年)、 定額寺に列せられているが、この時の 太政官符には「贈 皇后(胤子)が生前に建立した」旨の記述があり、これに従えば、胤子の没した 寛平8年( 896年 )以前の創建となる。 前述の通り、勧修寺は延喜5年(905年)に定額寺に列せられ、皇室と藤原氏の援助を受けて栄えた。勧修寺においてはその長たる僧を「 長吏」と称するが、 天永元年( 1110年)、7世 勧修寺長吏となった 寛信( 1084年 –
□「君が代」の歌詞について
「君が代」の歴史は明治からではないということを知っている人はあまり多くありません。
実は平安時代まで遡るほど長い歴史を持ちます。
この歌詞は10世紀に編纂されたことで有名な古今和歌集の巻第七「賀歌」に収録されている、藤原朝臣石位左衛門という人の和歌であることはご存知でしょうか。
歌が発表された時点での彼の身分はそれほど高くなかったため「詠み人知らず」として発表されています。
最初の歌の部分である「君が代は」は古今和歌集では「我君は」となっていますが、あとは同じです。
さざれ石という小石が集まって大きな岩になるように、日本という国の国民の結束と長い繁栄を願った歌詞になっています。
▼ 国歌制定の歴史
もともと国歌は古今和歌集に採録されている和歌の一つでした。平安時代、藤原朝臣石位左衛門がときの天皇に捧げるために作った和歌とされています。その後、祝いの席などで詠まれ、その存在が知られるようになりました。
明治期に英国王子のエディンバラ公を国賓として迎えるにあたり国歌をつくろうとしました。砲兵隊長・大山弥助(大山巌)が『蓬莱山』にある『和漢朗詠集』異本の短歌を選定し、のちに宮内省雅楽課が旋律を改め、ドイツ人音楽教師フランツ・エッケルが西洋和声により編曲したものが、今日の国歌「君が代」として伝わっています。
□国歌に歌われるさざれ石がある場所
さざれ石自体は神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮や京都府京都市山科区の勧修寺、宮崎県日向市の大御神社など様々なところに置かれています。
君が代で歌われているさざれ石はどこのさざれ石なのでしょうか。
それは岐阜県揖斐川町春日村にあるさざれ石公園のものです。
「さざれ石公園」の名前からもわかるようにここは自然公園です。
日本七高山の一つである伊吹山のふもとにあり、このさざれ石はしめ縄が巻かれています。
⚠️ さざれ石公園は2025年10月27日から通行止め(記事内に記載あり)
□さざれ石Q&A
Q1. さざれ石とは何ですか?
さざれ石とは、小さな石が長い年月をかけて自然に固まってできた石のことです。君が代の歌詞に「さざれ石の巌となりて」として歌われており、日本の国歌に登場する神聖な石として知られています。
- 小石や砂利が炭酸カルシウムなどで自然接着された礫岩
- 数万年から数百万年の時間をかけて形成
- 神社の御神体や庭石として珍重される
Q2. 君が代とさざれ石の関係は?
君が代の歌詞「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」において、さざれ石は永続性と発展の象徴として歌われています。
【歴史的背景】
- 平安時代の「古今和歌集」に収録された詠み人知らずの和歌が原典
- 小さな石が大きな岩となる様子を天皇の治世の永続を願う比喩として使用
- 明治時代に国歌として制定される際に重要な意味を持つ
Q3. さざれ石はどこで採取されますか?
岐阜県揖斐川流域が日本有数のさざれ石の産地として知られています。特に揖斐川町周辺で良質なさざれ石が採取され、神社の御神体や庭石として全国に出荷されています。
- 主要産地:岐阜県揖斐川町(最大産地)、滋賀県伊吹山周辺、京都府亀岡市
- 用途:神社の御神体、日本庭園の景石、記念碑・モニュメント
Q4. さざれ石の購入方法と価格は?
揖斐川庭石センターでは、君が代ゆかりの本物のさざれ石を取り扱っております。神社用から個人庭園用まで、様々なサイズをご用意しています。
価格目安(税別)
| サイズ | 大きさ目安 | 価格 (税別) |
|---|---|---|
| 小サイズ | 30cm以下 | 15,000円〜 |
| 中サイズ | 50cm程度 | 50,000円〜 |
| 大サイズ | 1m以上 | 100,000円〜 |
□まとめ
有名な石は日本にはほかにもありますが、国家と関わりが深いものはそう多くありません。
ぜひ、さざれ石を見て平安時代からの歴史の流れを感じてみてはいかがでしょうか。
なぜ、本物の「さざれ石」が
選ばれるのか。
記念碑に求められるのは、見た目の美しさだけではありません。その石が持つ歴史と物語です。私たちが扱う、正真正銘の「さざれ石」が持つ、揺るぎない価値をご覧ください。
産地証明や由来についても、詳しくご説明させていただきます。
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