岐阜の業者が解説|和風の庭にするための考え方を知っておこう
岐阜県にお住まいで庭づくりをご検討の方は必見です。
今回は、「和風」の庭に注目します。
特徴やデザインを考える際のポイントから、具体的なおすすめのアイテムまでご紹介しますので、是非参考にしてください。
□和風の庭とは?
和風の庭として最もイメージしやすいのは、日本庭園でしょう。
日本人は自然のものには神が宿ると考える自然観を持っており、その自然観が反映されながら、日本庭園は確立してきました。
そこで日本庭園に注目し、和風の庭がどのような特徴を持つのか、3つの様式に分けて解説します。
1つ目は、枯山水(かれさんすい)です。
白い砂や砂利で水を、木で山を、石で鳥などの風景を表現しています。
心を落ち着かせる雰囲気があるため、座禅の場としてよく使われてきました。
2つ目は、池泉回遊式庭園です。
自然そのものを縮図化した庭であることを、頭に入れておきましょう。
築山、池中の小島、橋、石を使って再現した各地の素晴らしい景色を、大きな池を中心に回って観賞できるのが魅力です。
3つ目は、茶庭です。
茶庭は、室内からの観賞を目的とするのではなく、お茶会を行うために造られました。
そのため、茶室とは完全に隔離されているのが特徴で、石灯籠、手水鉢、飛び石がよく見られます。
このような特徴を自宅の庭で再現する際には、住宅との調和を考える必要があるでしょう。
例えば、モノトーン調で色をまとめた和モダンな住宅であれば、白色の砂利や景石を並べた枯山水の様式が調和します。
また、石灯籠や鹿威し(ししおどし)、手水鉢といった定番の小物を入れることでも雰囲気が増します。
水の流水音や、鹿威しの音色が加わると、視覚だけでなく聴覚からも和を感じられるでしょう。
□庭を和風にするために必要な考え方とは?
まずは、シンプルにすることを頭に入れておきましょう。
取り入れたい要素が多すぎると、余計なものを含まないという日本的な美に反してしまいます。
次に、季節を感じさせるアイテムを選択しましょう。
春夏秋冬という四季があってそれを楽しむ文化は、日本ならではのものです。
それぞれの季節においてどんな雰囲気を作りたいかを考え、植物を決めてください。
また、お手入れする手間も考慮するようにしましょう。
見栄えが美しいのは勿論大切なのですが、その美しさを維持するためには定期的なお手入れが必要です。
素材は手入れがしやすいか、手入れをするにあたって動きやすいかといった実用性も見落とさないようにしましょう。
□和風の庭におすすめのアイテムとは
具体的にどのようなアイテムを設置すると和風の庭にできるのかご紹介します。
まずは、植物についてです。
庭木は、紅葉がある広葉樹やきれいな花をつける木を選ぶと、四季を感じられて良いでしょう。
しかし、紅葉する木は落ち葉の掃除をする手間が発生するので、面倒な人は通年緑を楽しめる常緑樹がおすすめです。
また、こけも日本では風情があるものとされているので、観賞用に使われます。
育てるのが難しいと思われがちですが、全日照でも育つスナゴケという種もあるのでご安心ください。
次に、小物についてです。
すぐに思い浮かべられるのは、鹿威しでしょうか。
打ち付ける竹の音と流れる水の音の組み合わせは、非常に風情がありヒーリング効果も期待できます。
他にも、手を清めるために造られた手水鉢を置くことでも雰囲気を作り出せます。
最後に、石についてです。
具体的には、みかげ石や大谷石のような置く石材と、地面に敷く砂利が挙げられます。
どちらも植物を引き立たせるために配置することを頭に入れ、目立ちすぎないものを選ぶようにしましょう。
□和風の庭にぴったりな砂利の種類とは?
おすすめのアイテムの中でも、砂利に注目します。
ここでは様々な種類の中でも、和風の庭に適している砂利を紹介しましょう。
1つ目は、赤、緑、黄、白、灰色の落ち着いた5色の色からなる「5色砂利」です。
飛び石がある小道に敷くと、派手すぎない程度に庭へ彩りを与えてくれます。
2つ目は、長い間愛用されてきた「伊勢砂利」です。
多孔質であるため、水はけや水もちが良いことを押さえておきましょう。
3つ目は、神社で多く利用されている「大磯砂利」です。
現在、採取禁止になっているため、国産ではなくフィリピン産のものがほとんどです。
緑や灰色系統の砂利が混在しており一見地味な印象を受けますが、様々な場所になじむためよく使用されます。
4つ目は、和風の住宅の土間でよく見かける「那智黒石砂利」です。
表面を磨いているため、高級感あふれる美しい艶があるのが魅力的です。
乾いている時には、白っぽさが出てしまう砂利が多いですが、「那智黒石砂利」は乾いていようと漆黒であり続けることを押さえておきましょう。
4種類の砂利をご紹介しましたが、決めかねる場合は「白玉砂利」をおすすめします。
どんな庭にも合うと人気が高い種類です。
□まとめ
和風の庭について、ご理解いただけましたか。
季節の移ろいを感じられる植栽、落ち着いた雰囲気に包まれる流水音など、日本ならではの良さが感じられる庭はとても魅力的です。
皆様のお庭が素敵なものとなるよう、今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。
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