まるで自然の野原のように、草花が自由に咲き誇る様子が魅力のイングリッシュガーデン。
一見無造作のように見えるテイストですが、実は様々なところに技巧が光る非常にセンスの必要なガーデニングです。
そのため、ガーデニングがお好きな方にとっては憧れを感じていらっしゃる方も多いことでしょう。
今回は、庭にイングリッシュガーデンのような雰囲気を演出するDIY方法をご紹介します。
ポイントを押さえて少しでも雰囲気を近づけてみましょう。
イングリッシュガーデン
イングリッシュガーデンとは、緑を多く使って自然の景色そのものを表現した庭のことです。
華やかな自然美が魅力で、写真で庭の景色を切り取ると風景画のようになります。
18世紀に入った頃に、自然の風景を楽しむための庭園が作られるようになったのが始まりです。
それまでは傾斜・噴水・花壇などを使った庭が主流で、鑑賞のために人の手で整えた庭という印象が顕著でした。
そこから自然美を意識するようになり、川や池などの水と、高木・低木・花が無造作に生える様子を庭のデザインとして表現するようになったのです。
こうしてグリーン溢れる庭の形式をイングリッシュガーデンと呼ぶようになりました。
人の手は入っていても、あくまで自然に咲いているかのような雰囲気が大切です。
ご家庭の庭では水を取り入れるのが難しい場合もありますが、レンガや石・木材などの自然の素材を扱うことでより自然な雰囲気を演出できるようになります。
植栽と石材の美
□イングリッシュガーデンを庭にDIYする方法
一見無造作なように見えるイングリッシュガーデンですが、細かい部分に工夫が必要です。
センスの光るイングリッシュガーデンに仕上げるDIY方法を6つの観点から解説します。
1.植物の高さを意識する
イングリッシュガーデンの中でも「ボーダーガーデン」と呼ばれるお庭に取り入れられているスタイルに、植物の高さを組み合わせることで立体感を出す方法があります。
植物を背の高さで分類し、全体のバランスを見ながら配置を考えてみてください。
様々な種類の高さの植物があることで、より自然に近い仕上がりになります。
立体感のある植栽
2.色のテーマを絞る
お庭の中のテーマカラーを決めてから植物を選ぶと、統一感がでておしゃれな雰囲気に仕上がります。
白の植物で統一したり、パープル系を揃えたりと、ある程度色合いを絞っておくことで悩むこともなくなります。
3.アンティーク調の植木鉢を使う
地植えばかりがイングリッシュガーデンではありません。
目を引きたい植物があれば、アンティーク調の植木鉢に入れて目立たせましょう。
植木鉢はどうしても人工物になるので、テラコッタや石など、アンティーク調の植木鉢を選ぶことがポイントです。
アンティークな鉢
4.スポットをつくる
DIYするイングリッシュガーデンの中でも、特に見栄えするスポットを考えてみてください。
こうしたアクセントがあることでメリハリが出て、より素敵な庭へと仕上がります。
東屋・ベンチ・大きな植木鉢・アーチなど、絵になるような風景に仕上げるのがポイントです。
ガーデンオブジェ
5.カラーリーフや樹木と組み合わせる
どうしても植物というと花が咲くものというイメージがありますが、様々な形のカラーリーフや樹木を取り入れることでまた表情の幅を広げられるようになります。
花が咲く植物は手入れも大変ですから、メンテナンスがしやすくなるのも嬉しいポイントです。
6.小道を作る
イングリッシュガーデンは、散策して楽しむのが醍醐味。
庭の中を移動しやすいよう小道を作るのを検討するのもおすすめです。
レンガ・砂利・敷石などを活用して、植物の間に小道をDIYしてみましょう。
一気にイングリッシュガーデンらしい雰囲気へと仕上がります。
小道に石を使う
□イングリッシュガーデンにおすすめな植物
*バラ
イングリッシュガーデンといえば、やはりバラが定番ですよね。
様々な色があるので、お庭の雰囲気に合わせて選ぶこともできます。
つるバラは、アーチや壁に這わせるだけでも雰囲気が出るのでおすすめです。
バラ
*ラベンダー
紫の見た目が綺麗なラベンダーは、緑と紫のコントラストが非常に美しい植物。
花が大きくなりすぎないので、よりシンプルでナチュラルな仕上がりにしたい時におすすめです。
品種によっては背丈が1m程度まで伸びるので、高さのある花として取り入れても良いですね。
ラベンダー
*シルバーリーフ
リーフ系の植物の中でも銀色が魅力的な植物で、イングリッシュガーデンをDIYするならぜひ取り入れることをおすすめします。
お花が少ない時期でも、銀色の葉が人目を引いてくれます。
シルバーリーフ
*アイビー
グランドカバーとしても活躍し、生い茂った様子がイングリッシュガーデンにピッタリです。
アイビー
*パンジー
一年草ではありますが、花の少なくなる冬の時期に花が咲く植物です。
冬になるとどうしても緑ばかりのイングリッシュガーデンになってしまうので、パンジーを取り入れることで彩を加えましょう。
パンジー
□まとめ
自然美が美しいイングリッシュガーデンとはいえ、無計画にDIYしても魅力ある庭には仕上がりません。
目を引くスポットを作り、あたかも手を加えていないような自然の佇まいを表現するように心がけましょう。
あなたもイングリッシュガーデンのDIYで、自然の中にいるような庭を実現してみませんか?
最近のコメント