ドライガーデンとソテツの美しい共生!
ガーデニングは、自然と触れ合いながら自分だけの空間を創り上げる素晴らしい趣味です。
しかし、手間がかかるイメージから敬遠してしまう方も少なくないでしょう。
そこで今回は、手間をかけずに美しい庭を作ることができる、ドライガーデンとソテツを用いたガーデニングテクニックをご紹介します。
ドライガーデンは乾燥に強い植物を使うことで、水やりや肥料の管理が簡単になります。
ソテツは和洋どちらの庭にも合わせやすく、存在感のある佇まいが魅力です。
これらを組み合わせることで、スタイリッシュでありながら気軽に楽しめる理想の庭が完成します。
ガーデニングを始めたいけれど何から手をつけていいか分からない方、新しいガーデニングスタイルにチャレンジしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
□ドライガーデンの特徴とは?
ドライガーデンとは、乾燥地帯に生息する植物を中心に構成された庭のことを指します。
代表的な植物としては、サボテンや多肉植物が挙げられます。
これらの植物は、砂漠のような過酷な環境でも生き抜く強靭さを持ち合わせています。
ドライガーデンは、そんな植物たちの力強い生命力を感じることができる、独特の魅力を持った庭なのです。
1:ドライガーデンの歴史
ドライガーデンの起源は、メキシコやアメリカ南西部の砂漠地帯に遡ります。
先住民たちは、厳しい環境の中で生き抜く植物を大切に育て、生活に取り入れていました。
やがてヨーロッパに伝わり、19世紀にはイギリスの植物学者たちによって体系的に研究されるようになりました。
現代では、世界中の乾燥地帯の植物が集められ、多様なドライガーデンが作られています。
2:ドライガーデンの特徴
ドライガーデンの最大の特徴は、何と言っても管理のしやすさです。
乾燥地帯の植物は、もともと水を多く必要としません。
そのため、頻繁な水やりは不要で、土が乾いてからたまに与える程度で十分なのです。
また、病害虫に強いことも大きな魅力です。
過湿を嫌う性質上、多湿環境で発生しやすい病気の心配がありません。
肥料も、ほとんど必要ありません。
植え付ける際に、少量の骨粉や腐葉土を混ぜ込む程度で大丈夫です。
3:ロックガーデンとの違い
初心者の方には、ドライガーデンとロックガーデンの違いが分かりにくいかもしれません。
どちらも石を多用し、少ない植栽で構成される庭だからです。
しかし、両者には大きな違いがあります。
ロックガーデンは、石組みを主役にした庭です。
石の隙間から植物が顔を覗かせる様子を楽しむのが特徴で、あくまで脇役に徹しています。
一方、ドライガーデンは飽くまで植物が主役の庭です。
石は、植物の引き立て役として配置されます。
この違いを理解して、自分の好みに合った庭を作りましょう。
□ドライガーデンのメリットと注意点
ドライガーデンは、手間いらずで美しい庭を楽しめる魅力的なガーデニングスタイルです。
しかし、そのメリットを最大限に活かすためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
ここでは、ドライガーデンを成功させるためのポイントを詳しく解説します。
1:厳選された植物で統一感を出す
ドライガーデンで用いられる植物の多くは、葉の形や色、質感が似ています。
そのため、植物の選定を誤ると単調な印象になりがちです。
この問題を避けるには、植物の特徴をよく理解し、バランス良く配置することが大切です。
例えば、シルバーリーフのセネシオ・マンドラリスカスと、ブルーグリーンの葉を持つアガベを組み合わせるなど、色のコントラストを意識しましょう。
形の面でも、直線的なサボテンと、丸みを帯びた多肉植物を組み合わせるなど、メリハリをつけると良いでしょう。
2:日当たりと水はけを確保する
ドライガーデンの植物は、強い日差しと乾燥に強いのが特徴です。
しかし、日本の気候は湿潤で、多くの地域で夏の雨季があります。
このような環境では、植物が過湿状態になりやすく、根腐れを起こすリスクがあります。
これを防ぐためには、水はけの良い用土を選び、排水対策を施すことが重要です。
具体的には、植え付け穴に砂利を敷き、土と混ぜ合わせるのがおすすめです。
また、日当たりの良い場所を選ぶことも忘れてはいけません。
ドライガーデンの植物は、強い光を好みます。
日陰に弱い種類が多いので、1日の大半は日が当たる場所を確保しましょう。
3:冬の寒さ対策を忘れずに
ドライガーデンの植物の中には、熱帯や亜熱帯原産の種類も少なくありません。
これらの植物は、寒さに弱い傾向にあります。
特に、冬の気温が氷点下になるような地域では、防寒対策が欠かせません。
対策の一つは、ハウスやトンネルを設置して植物を保護することです。
また、根元に敷き藁をするだけでも、ある程度の効果が期待できます。
霜に弱い植物は、あらかじめ鉢植えにしておき、屋内に取り込むのも手です。
自分の地域の気候に合わせて、適切な方法を選びましょう。
□ソテツを取り入れたガーデニングテクニック
1:シルバーリーフとの相性は抜群
ソテツの深い緑の葉は、シルバーリーフの植物と好相性です。
特に、ユニークな葉形が特徴のセネシオ・マンドラリスカスは、ソテツとの掛け合わせがおすすめです。
セネシオの繊細な葉を前景に、ソテツを背景に配置すると、奥行きのある美しい景観を作り出せます。
ブルーグリーンの葉を持つアガベとの組み合わせも、同様の効果が期待できます。
2:グランドカバーを添えて
ソテツは、単木で植えると下部が寂しくなりがちです。
これを避けるには、グランドカバーの植物を足元に這わせるのが有効です。
ドライガーデンに合うグランドカバーとしては、シルバーリーフのディコンドラ・シルバーフォールズがおすすめです。
繊細な葉が地表を覆う姿は、まるで滝が流れ落ちているかのようで美しいですよ。
3:グラスアイテムでモダンに演出
ドライガーデンとソテツの組み合わせは、モダンな雰囲気との相性も抜群です。
洗練された印象を強調するなら、ガラス玉やシーグラスなどのグラスアイテムを添えるのもおすすめです。
砂利の上に無造作に散りばめるだけで、都会的でスタイリッシュな空間が完成します。
ライトアップを施せば、夜の庭も一段と引き立ちます。
和風テイストが好みなら、青銅製の燈籠を合わせるのも素敵ですね。
□ソテツを活かした庭造りのアイデア
1:和モダンな坪庭
ソテツは、和風の庭にも違和感なく溶け込む植物です。
特に、坪庭のシンボルツリーとして用いると、モダンな雰囲気を醸し出せます。
ソテツを中心に据え、周囲に砂利を敷き詰めるだけで、シンプルながら趣深い空間が生まれます。
アクセントとして、黒竹を添えたり、枯山水風の砂紋を描いたりするのもおすすめです。
2:リゾート風のエントランス
ソテツは、南国リゾートを思わせるムードたっぷりの植物です。
この特性を活かして、玄関アプローチの演出に用いるのはいかがでしょうか。
ソテツを左右対称に配置し、その間にヤシ科の植物を織り交ぜれば、まるでリゾートホテルのようなゴージャスな空間が完成します。
さらに、ソテツの足元にはカラーサンドを敷き、ライムストーンなどの明るい色調の石を添えると、爽やかな雰囲気がアップします。
3:ボリューム満点の植栽
狭い庭でも存在感のある景観を作りたいなら、ソテツの植栽がおすすめです。
ソテツは1本でもかなりのボリューム感がありますが、3本や5本と数を増やせば、より一層迫力が出ます。
密植することで、まとまりのある美しいシルエットを作ることができるのです。
ソテツ同士の間隔を狭めに取り、下部にはアガベやリュウゼツランなどの丈夫な多肉植物を敷き詰めれば、手間いらずの美しい植栽の完成です。
□まとめ
ドライガーデンとソテツを用いた庭づくりについて、様々な角度からご紹介しました。
ドライガーデンは、植物選びから管理まで、ちょっとしたコツを押さえるだけで誰にでも楽しめるガーデニングスタイルです。
乾燥地帯の植物が醸し出す独特の雰囲気と、手間いらずの管理のしやすさは、まさに一石二鳥と言えるでしょう。
さらに、シンボルツリーとしてソテツを組み合わせることで、ドライガーデンに新たな魅力を加えることができます。
モダンにもリゾート風にも和風にも、どんなテイストにも合わせやすいソテツは、まさにマルチプレイヤー的存在です。
狭い庭でもボリューム感たっぷりに仕上げられるのは、大きな魅力ですね。
ドライガーデンとソテツ、それぞれの特性を活かしながら組み合わせることで、他にはない美しく個性的な庭を作ることができるはずです。
ぜひ、自分好みにアレンジを加えて、理想の庭づくりにチャレンジしてみてください。
工夫次第で、ガーデニング初心者でも素敵な庭を作ることができますよ。
約8400m2ある石置場には、様々な色•大きさ•形の石を全国から集めて、展示しています。
DIYで庭作りされる素人のお客さん•庭師•工務店•外構屋•インテリア•店舗•花屋•設計事務所等のお客さんが、石を使ったおしゃれな庭を作られています。
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