【庭リフォーム】費用相場と「失敗しない」素材選び。雑草対策から駐車場までプロが解説
岐阜石割栗石を積み上げて。コンクリート面を隠す
「庭の手入れが大変で、リフォームしたいけれど費用が怖い」
「駐車場を広げたいが、コンクリートは高すぎる」
庭のリフォームを考える際、多くの方が「人工芝」や「ウッドデッキ」を検討しますが、実は「石（砂利・割栗石）」を活用することが、最も費用対効果が高く、失敗の少ない方法であることをご存知でしょうか？
この記事では、創業60年の石屋の視点から、他の素材との徹底比較、予算別のリフォーム内容、そして雑草や駐車場問題を解決する具体的な方法を解説します。
この記事を書いた人：ひろくん
（揖斐川庭石センター 3代目代表）
昭和34年創業。岐阜県揖斐川町で、祖父の代から続く石材店の3代目。「石」の目利きと、現代の住宅に合うドライガーデン提案が得意。
1. 庭リフォーム素材の徹底比較
まずは、庭のリフォームで使われる主要な素材を比較しました。
「初期費用」「メンテナンス」「耐久性」のバランスを見ると、石（砂利・割栗石）が圧倒的に優れていることが分かります。
| 素材 | 費用（安さ） | 耐久性 | 手入れの楽さ | プロの評価 |
|---|---|---|---|---|
| 石・砂利 （防草シート込） | ◎ （最安） | ◎ （半永久） | ○ （ほぼ不要） | 腐らず、再利用も可能。コストと機能のバランスが最強。 |
| 人工芝 | ○ （普通） | △ （7〜10年） | ○ （掃除が必要） | 経年劣化でパイルが寝てしまう。処分の際にコストがかかる。 |
| コンクリート | △ （高い） | ◎ （高い） | ◎ （不要） | 完璧だが夏は暑い。撤去費用が非常に高額になるため注意。 |
| ウッドデッキ （天然木） | △ （高い） | × （腐食リスク） | × （塗装必須） | 毎年のメンテナンスが必要。放置するとシロアリの原因に。 |
結論： 予算を抑えつつ、将来的なメンテナンスや撤去のリスクまで考えると、「防草シート＋石」が最も賢い選択と言えます。
2. 【予算別】庭リフォームでできること
具体的に、予算ごとにどのようなリフォームが可能なのか目安をご紹介します。
予算10万円〜30万円（DIY中心・部分リフォーム）
- 内容： 雑草対策（防草シート＋砂利敷き）、ワンポイントの花壇作り
- 対象： 6畳〜10畳程度の広さ
- ポイント： 自分で石を敷く「DIY」なら、この予算で劇的に変わります。ホームセンターではなく、専門店の「割栗石」を使うだけで高級感が出ます。
予算50万円〜100万円（プロ施工・駐車場拡張）
- 内容： 庭木の抜根・撤去、駐車場への変更、アプローチ設置
- 対象： 庭全体、または車1〜2台分のスペース
- ポイント： 重機が必要な「抜根」や「整地」はプロに任せましょう。全面コンクリートにせず、タイヤ部分以外を「砕石」にすることで予算内に収まります。
※ここに既存の「駐車場・アプローチ」の事例写真を配置
予算100万円以上（フルリノベーション）
- 内容： 庭全体の造り替え、カーポート設置、ロックガーデン風石積み
- 対象： 庭全体
- ポイント： デザイン性の高い「岐阜石」「ジャワ鉄平石」などをふんだんに使い、メンテナンスフリーかつ資産価値の高い庭を作ることができます。
岐阜石割栗石を積み上げて。コンクリート面を隠す
3. 悩み別：石を使ったリフォーム解決策
雑草対策には「化粧砂利」より「割栗石」
「砂利を敷いたけど安っぽくなった」という失敗談をよく聞きます。今のトレンドは、少し大きめのゴロっとした「割栗石（わりぐりいし）」です。
石の存在感が強く、雑草が生えにくいだけでなく、カフェのようなおしゃれなドライガーデンになります。
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駐車場には「砕石（さいせき）」が最強のコスパ
コンクリートは照り返しが暑く、汚れると掃除が大変です。道路の路盤材にも使われる「砕石」なら、車が乗っても沈み込まず、水はけも抜群。費用もコンクリートの1/3以下で済みます。
砕石（クラッシャーラン）30-0mm｜庭ガーデニングの粋でおしゃれな石の専門店・揖斐川庭石センター
元々、道路の下地に使われる骨材で、砂利やダストと呼ばれる砕石の粉も含まれるため、よく締め固まります。 駐車場の整地によく使われる材料です。
4. よくある質問（FAQ）
Q. 庭のリフォームはDIYでできますか？
A. 「石を敷く」だけなら可能です。しかし「整地」と「残土処分」はプロ推奨です。
庭のリフォームで最も大変なのは、今の草や土を捨て、地面を平らにする作業です。ここを業者に依頼し、仕上げの石敷きを自分で行う「ハーフDIY」が最も賢い方法です。
Q. 庭を駐車場にする費用はいくらですか？
A. 車1台分（約15平米）で、砕石なら7万円〜、コンクリートなら30万円〜が目安です。
安く済ませたい場合は、タイヤが乗る部分だけ平板などを敷き、周りを砕石で固める方法がおすすめです。
Q. 砂利の下に防草シートは必要ですか？
A. 絶対に必要です。
石を厚く敷くだけでは、数年で隙間から草が生えてきます。プロ用の高耐久な防草シートを敷き、その上に5cm以上の厚みで石を敷くことで、メンテナンスフリーな庭が実現します。
まとめ：まずは「石」から始めよう
庭のリフォームは、大規模な工事をしなくても、石を変えるだけで劇的に印象が変わります。
何より「石」は腐らず、メンテナンスもいらず、将来的に移動させることもできる「失敗のない素材」です。
揖斐川庭石センターでは、DIY用の石材販売から、岐阜・愛知エリアの本格的な庭リフォーム工事まで承っています。「うちの庭だといくらかかる？」といったご相談も、お気軽にどうぞ。
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