ドライガーデンのレイアウトとは?初心者必見!おしゃれで手入れが楽な庭作りの方法
近年、おしゃれな庭として人気が高まっている「ドライガーデン」。
乾燥地帯の植物をメインに、石や砂利を組み合わせた、個性的な庭造りです。
水やりが少なく、手入れも楽なので、忙しい方やガーデニング初心者の方でも気軽に挑戦しやすい点が魅力です。
しかし、ドライガーデンはただ植物を植えるだけでは、理想の庭は完成しません。
失敗しないためには、事前にしっかりと計画を立て、ポイントを押さえることが重要です。
この記事では、ドライガーデンに興味はあるけど、どこから手をつければいいか迷っている方のために、DIYでドライガーデンを作るための具体的な手順を、失敗しないためのポイントを交えて解説していきます。
□ドライガーデンとは?
ドライガーデンとは、乾燥した環境に強い植物を主体とし、石や砂利などを組み合わせた庭のことです。
砂漠や海岸など、水分の少ない地域に自生する植物を、その土地の雰囲気を再現するように配置することで、独特の景観を作り出すガーデニングスタイルです。
一般的な緑豊かな庭とは異なる、荒涼とした美しさや、力強さを感じさせる空間は、都会の喧騒から離れて、ゆったりとくつろぎたい人々に人気です。
1:ドライガーデンに使われる植物の特徴
ドライガーデンに使われる植物は、乾燥に強く、水やりがほとんど不要なものが多く、アガベ、ユッカ、多肉植物、サボテンなどが代表的です。
これらの植物は、葉が厚く、水分を蓄えやすい構造になっているため、乾燥した環境でも生き延びることができます。
また、日当たりを好み、耐暑性も強いものが多く、日本の夏の高温多湿な環境にも比較的適応しやすいです。
2:ドライガーデンとロックガーデン
ドライガーデンとよく似た庭として「ロックガーデン」がありますが、両者は明確な違いがあります。
ドライガーデンは、乾燥地帯の植物を主体とするのに対し、ロックガーデンは石を主体として、高山植物や低木などを植栽します。
そのため、ドライガーデンは植物の個性と、乾燥した環境を表現する庭、ロックガーデンは石の造形美と、高山植物の繊細さを楽しむ庭、と言えます。
近年では、ドライガーデンでも石を多く使用したり、ロックガーデンでも乾燥に強い植物を植栽したりすることが多く、両者の境界線が曖昧になっているケースもあります。
□ドライガーデンのメリットとデメリット
ドライガーデンは、おしゃれで手入れが楽なだけでなく、さまざまなメリットがあります。
しかし、デメリットも存在し、計画的に進めることが重要です。
1:メリット
ドライガーデンのメリットは、以下の通りです。
1:おしゃれで個性的
ドライガーデンは、他の庭とは異なる、個性的な空間を作り出すことができます。
乾燥地帯の植物の力強いフォルムや、石や砂利の無機質な美しさは、都会の喧騒の中で、都会では味わえない自然を感じさせてくれます。
特に、近年人気が高まっている、シンプルでスタイリッシュな住宅にもよくマッチし、洗練された印象を与えます。
2:水やりがほとんどいらない
ドライガーデンに使われる植物は、乾燥に強く、水やりがほとんど不要です。
そのため、忙しい方や、水やりを頻繁に行うのが難しい方でも、安心して庭作りを楽しむことができます。
一般的な庭と比較して、水やりにかける時間を大幅に削減できるため、時間の余裕が生まれ、他の趣味や家族との時間にあてることができます。
3:手入れが楽
ドライガーデンは、落葉が少なく、雑草が生えにくいという特徴があります。
そのため、一般的な庭と比較して、手入れが楽で、庭の手入れに時間をかけたくない方におすすめです。
草むしりや落ち葉掃除などの作業が軽減されるため、庭の管理に費やす時間を大幅に減らすことができます。
4:長く楽しめる
ドライガーデンに使われる植物は、長寿で強健なものが多く、一度植えると長く楽しむことができます。
また、季節の変化に合わせて、花を咲かせたり、葉の色が変わったりと、一年を通して変化を楽しめるのも魅力です。
長い年月をかけて、自分だけの庭を育てていく喜びを味わうことができます。
2:デメリット
ドライガーデンのデメリットは以下の通りです。
1:植物や石の準備が大変
ドライガーデンでは、乾燥に強い植物や、石、砂利など、さまざまな素材を準備する必要があります。
植物は、一般的な園芸店では取り扱っていない種類も多く、専門店で探す必要があり、値段も高価な場合があります。
また、石や砂利も、庭の規模やデザインに合わせて、適切なものを選ぶ必要があり、運搬や設置も大変です。
DIYでドライガーデンを作る場合は、事前にしっかりと計画を立て、必要なものを揃えておくことが重要です。
2:怪我をする可能性がある
ドライガーデンに使われる植物の中には、トゲのあるものや、葉が鋭利なものもあります。
そのため、作業中に怪我をしてしまう可能性がある点に注意が必要です。
特に、子供やペットがいる家庭では、安全対策をしっかりと行う必要があります。
トゲのある植物には触らないように注意し、子供やペットが近づかないよう、柵などを設置するのも有効です。
3:植物が大きくなる
ドライガーデンに使われる植物は、成長が早く、大きくなる種類が多いです。
そのため、庭の規模や、植物の配置を事前にしっかりと検討しておく必要があります。
将来、植物が大きくなりすぎて、庭が狭くなってしまう可能性も考慮し、余裕を持った設計をすることが大切です。
また、植物の生育に合わせて、剪定や移植を行う必要がある場合もあります。
4:耐寒性を考えないと枯れる
ドライガーデンに使われる植物の中には、耐寒性が低いものもあります。
そのため、冬の寒さ対策をしっかりとしておかないと、植物が枯れてしまう可能性があります。
住んでいる地域の気温や、植物の耐寒性を事前に調べて、適切な対策を講じる必要があります。
冬に霜が降りる地域では、防寒対策として、植物を覆うシートなどを利用すると良いでしょう。
5:庭にいる時間が長くなる
ドライガーデンは、手入れが楽で、眺めているだけでも癒される空間ですが、逆に、庭にいる時間が長くなってしまうというデメリットもあります。
庭の手入れや、植物の観察に夢中になりすぎて、仕事や家族との時間を削ってしまう可能性があります。
ドライガーデンを作る際は、家族との時間や、仕事とのバランスを考え、計画的に時間配分をすることが大切です。
□おしゃれなドライガーデンの作り方!7つのポイント
ドライガーデンを失敗せずに作るためには、以下の7つのポイントをおさえることが重要です。
1:花壇スペースの確保
ドライガーデンは、植物の種類や配置によって、庭の雰囲気が大きく変わります。
そのため、事前に、どのような庭にしたいのか、イメージを具体的に固めておくことが重要です。
そして、イメージに合わせて、花壇スペースを確保しましょう。
花壇スペースの大きさは、植物の種類や数、庭の規模によって異なります。
余裕を持ったスペースを確保することで、植物が成長しても窮屈にならないようにします。
2:植物選び
ドライガーデンに適した植物を選ぶことは、庭の成功を左右する重要な要素です。
植物を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
1:乾燥に強い
ドライガーデンは、水やりがほとんど不要なため、乾燥に強い植物を選びましょう。
アガベ、ユッカ、多肉植物、サボテンなど、乾燥地帯に自生する植物がおすすめです。
2:日当たりを好む
ドライガーデンに使われる植物は、日当たりを好むものが多く、日当たりの良い場所に植えましょう。
日当たりが悪い場所に植えると、生育不良になったり、花が咲かなかったりする可能性があります。
3:耐暑性が高い
ドライガーデンは、夏の高温多湿な環境でも育つ植物を選びましょう。
耐暑性が高い植物を選ぶことで、夏の暑さの中でも元気に育てることができます。
4:耐寒性を確認する
ドライガーデンに使われる植物の中には、耐寒性が低いものもあります。
住んでいる地域の気温と、植物の耐寒性を事前に確認し、冬に枯れてしまわないように対策を講じましょう。
耐寒性が低い植物は、冬に霜が降りる地域では、防寒対策として、植物を覆うシートなどを利用すると良いでしょう。
3:石選び
石は、ドライガーデンに独特の雰囲気を与える重要な要素です。
石を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
1:素材
石の種類は、花崗岩、安山岩、砂岩、凝灰岩など、さまざまな種類があります。
素材によって、色や質感、風合いが異なるため、庭の雰囲気に合わせて選びましょう。
例えば、花崗岩は、白っぽい色で、硬くて丈夫な石です。
安山岩は、黒っぽい色で、荒々しい表情をしています。
砂岩は、茶色や黄土色で、柔らかく、風化しやすい石です。
凝灰岩は、灰色や茶色で、多孔質で、風合いのある石です。
2:大きさ
石の大きさは、庭の規模やデザインによって異なります。
大きな石を配置すると、力強さや安定感が出ます。
小さな石を配置すると、繊細さやかわいらしさが出ます。
3:形
石の形も、丸いもの、角張ったもの、平たいものなど、さまざまなものがあります。
石の形によって、庭の雰囲気が大きく変わるため、デザインに合わせて選びましょう。
4:色
石の色は、庭の雰囲気に大きく影響します。
明るい色の石は、庭を明るく開放的な雰囲気にします。
暗い色の石は、庭を落ち着いた雰囲気にします。
植物の色とのバランスを考えながら、石の色を選びましょう。
4:土作り
ドライガーデンは、水はけの良い土壌が重要です。
水はけが悪いと、根腐れを起こし、植物が枯れてしまう原因となります。
土作りには、以下の方法があります。
1:赤玉土と鹿沼土を混ぜる
赤玉土と鹿沼土は、水はけが良く、植物の生育に適した土です。
赤玉土と鹿沼土を、7:3の割合で混ぜて使用します。
2:腐葉土を混ぜる
腐葉土は、土壌の保水性を高め、植物の生育を促進する効果があります。
赤玉土と鹿沼土に、腐葉土を少量混ぜて使用します。
3:排水層を作る
庭の底に、砂利や軽石を敷き詰めて排水層を作ります。
排水層を作ることで、水はけをさらに良くすることができます。
5:植物のレイアウト
植物のレイアウトは、ドライガーデンのデザインを左右する重要な要素です。
植物のレイアウトには、以下のポイントを参考にしましょう。
1:高低差をつける
植物の高低差をつけることで、奥行きと立体感を演出することができます。
背の高い植物を後ろに、背の低い植物を前に配置すると、奥行きを感じさせる空間になります。
2:色のバランスを考える
植物の色は、庭の雰囲気に大きく影響します。
色のバランスを考えながら、植物を配置しましょう。
例えば、緑色の植物を主体にし、アクセントに黄色やオレンジ色の植物を配置すると、明るい雰囲気になります。
3:形状を意識する
植物の形状も、庭の雰囲気に大きく影響します。
丸い形の植物、尖った形の植物、葉が細い植物など、さまざまな形状の植物を組み合わせることで、変化に富んだ空間を作ることができます。
4:間隔を空ける
植物同士の間隔を空けることで、風通しを良くし、病気や害虫の発生を防ぎます。
また、間隔を空けることで、植物それぞれの個性を際立たせることができます。
6:石のレイアウト
石のレイアウトは、ドライガーデンにリズムとアクセントを与える重要な要素です。
石のレイアウトには、以下のポイントを参考にしましょう。
1:大きさや形を組み合わせる
石の大きさや形を組み合わせることで、変化に富んだ空間を作ることができます。
大きな石を配置すると、力強さや安定感が出ます。
小さな石を配置すると、繊細さやかわいらしさが出ます。
丸い石、角張った石、平たい石など、さまざまな形を組み合わせることで、さらに変化に富んだ空間になります。
2:配置に規則性を持たせる
石を規則的に配置することで、整然とした空間を作ることができます。
例えば、石を一直線に並べたり、円形に配置したりすることで、視覚的なアクセントになります。
3:植物とのバランスを考える
石と植物のバランスを考えながら、配置しましょう。
植物の周りに石を配置することで、植物を引き立てます。
石の間に植物を配置することで、植物の美しさを際立たせます。
7:砂利選び
砂利は、ドライガーデンに独特の雰囲気を与える重要な要素です。
砂利の種類は、川砂利、玉石、真砂土など、さまざまな種類があります。
素材によって、色や質感、風合いが異なるため、庭の雰囲気に合わせて選びましょう。
砂利の色は、庭の雰囲気に大きく影響します。
明るい色の砂利は、庭を明るく開放的な雰囲気にします。
暗い色の砂利は、庭を落ち着いた雰囲気にします。
植物の色とのバランスを考えながら、砂利の色を選びましょう。
砂利のサイズは、庭の規模やデザインによって異なります。
大きな砂利を敷き詰めると、力強さや安定感が出ます。
小さな砂利を敷き詰めると、繊細さやかわいらしさが出ます。
砂利の敷き詰め方は、庭の雰囲気に大きく影響します。
均一に敷き詰めると、整然とした空間になります。
不規則に敷き詰めると、自然な空間になります。
□まとめ
ドライガーデンは、水やりが少なく、手入れも楽で、おしゃれな庭として人気が高まっています。
しかし、ただ植物を植えるだけでは、理想の庭は完成しません。
失敗しないためには、事前にしっかりと計画を立て、ポイントを押さえることが重要です。
この記事では、ドライガーデンをDIYで作るための具体的な手順を、失敗しないためのポイントを交えて解説しました。
この記事を参考に、自分だけの理想のドライガーデンを作ってみましょう。
ドライガーデンは、乾燥地帯の植物を主体とした、個性的な庭です。
おしゃれで手入れが楽なだけでなく、さまざまなメリットがあります。
しかし、デメリットも存在し、計画的に進めることが重要です。
失敗しないためには、植物選び、石選び、土作り、植物のレイアウト、石のレイアウト、砂利選びの7つのポイントをおさえることが重要です。
これらのポイントを参考に、自分だけの理想のドライガーデンを作ってみましょう。
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