庭解体の費用と活用法!後悔しないための手順
庭の解体、思い立ったものの、一体いくら費用がかかるのか、どんな手順を踏めばいいのか…戸惑うことはたくさんあるでしょう。
特に、庭の解体というのは頻繁に行うものではありません。
そのため、不安や疑問を抱くのも当然です。
今回は、庭の解体を検討されている方のために、費用相場から解体手順、解体後の活用方法まで、分かりやすく解説します。
具体的な例を挙げながら、スムーズな庭解体を実現するための情報を網羅的にご紹介します。
庭解体費用相場を徹底解説
庭石撤去費用
庭石の撤去費用は、庭石の量や大きさ、材質によって大きく異なります。
1kgあたり30円~40円程度が目安ですが、大きな庭石や特殊な材質のものは、それ以上の費用がかかる場合があります。
また、人力で撤去できる大きさかどうかによっても費用は変動します。
人力では困難な場合は重機が必要となり、3万円~5万円程度の追加費用が発生する可能性があります。
庭石の重量は、「縦(m)×横(m)×高さ(m)×比重」で計算されます。
比重は石の種類によって異なり、1.5~3.0程度が一般的です。
例えば、縦50cm×横50cm×高さ50cm、比重1.5の庭石の場合、重量は約187.5kgとなり、撤去費用は5,625円~7,500円程度になります。
しかし、多くの業者は個数やトラック1台あたりの料金で計算することが多いため、事前に確認が必要です。
砂利撤去費用
砂利の撤去費用は、砂利の量によって変動します。
一般的な一軒家の場合、3万円~5万円程度が相場です。
ただし、砂利の量だけでなく、撤去方法や処分方法によっても費用は変わってきます。
砂利の処分費用は別途かかる場合があるので、見積もりを確認する必要があります。
庭木撤去費用
庭木の撤去費用は、庭木の大きさや種類、本数によって異なります。
伐採費用は1本あたり2,000円~2万円程度、伐根費用は1本あたり3,000円~1万円程度が目安です。
伐採と伐根を合わせて1本あたり5,000円~4万円程度かかることもあります。
樹木の大きさや根の張り具合によっては、さらに高額になる場合もあります。
また、伐採・伐根後の整地や樹木の処分費用も別途かかる場合があります。
ブロック塀撤去費用
ブロック塀の撤去費用は、ブロック塀の面積によって決まります。
1㎡あたり5,000円~1万円程度が相場です。
高さと幅から面積を算出し、それに費用を乗じて計算されます。
面積が広いほど費用は高くなります。
重機を使用する場合は、別途重機使用料がかかります。
3万円~15万円程度が目安ですが、状況によってはさらに高額になる可能性もあります。
その他撤去費用
その他、花壇、物置などの撤去費用も発生します。
花壇は1㎡あたり2万円~3万円程度、物置は大きさによって異なりますが、400cm以下の小さなスチール製物置で1.5万円~1.7万円、600cm程度の大きな物置で2.1万円程度が目安です。
その他、池の撤去費用は、規模や状況によって大きく異なりますが、約20万円程度かかるケースもあります。
重機使用費用
重機を使用する場合は、別途費用がかかります。
3万円~5万円程度が目安ですが、作業時間や機種によって費用は変動します。
人力では困難な作業が多い庭の解体では、重機が必要になるケースがほとんどです。
庭解体の流れをステップで解説
見積りの取得
業者に見積もりを依頼し、費用や作業内容、スケジュールなどを検討します。
見積もりは必ず書面で受け取り、内容をよく確認しましょう。
契約締結
業者が見つかったら、契約を結びます。
契約書の内容をしっかり確認し、不明な点は質問しましょう。
解体工事の実施
契約に基づき、解体工事が行われます。
工事中は、近隣への配慮も忘れず、作業状況を確認しましょう。
完了確認と支払い
工事が完了したら、作業内容に問題がないかを確認し、最終的な支払いを行います。
庭解体業者選びのポイント
解体後の活用方法を明確にする
解体後の庭の活用方法を明確にしておくと、業者選びがスムーズになります。
駐車場にするのか、芝生を植えるのか、それとも更地にするのかなど、目的によって必要な作業や費用が異なります。
契約内容をしっかり確認する
契約書には、費用、工期、作業内容、支払い方法、保証内容などが記載されています。
内容をよく理解し、不明な点は質問して、納得の上で契約を結びましょう。
庭解体後の活用方法と整地方法
駐車場を作る
解体後の庭を駐車場にする場合、アスファルト舗装やコンクリート舗装が必要になります。
舗装には耐久性の高い素材を使用するため、長期的な維持管理を考慮して選択することが重要です。
舗装工事の費用は面積や舗装の種類によって異なりますが、数十万円程度かかることが一般的です。
特に、複数台分のスペースを確保する場合や、車両の出入りが多くなる場合は、強度の高い舗装を選ぶことが推奨されます。
また、雨水が溜まりにくいように、透水性舗装を選択することも一つの方法です。
舗装後には、車両が安全に出入りできるように、適切な勾配をつけることも必要です。
芝生を植える
芝生を植える場合は、土壌改良や整地、芝生の種類選び、施工方法などを検討する必要があります。
芝生は見た目に美しいだけでなく、空気を清浄化し、湿度を調整する役割もあります。
費用は面積や使用する芝生の種類によって異なりますが、数十万円程度かかることもあります。
土壌改良が必要な場合、堆肥や肥料を加えて、土壌を健康的に保つことが大切です。
また、芝生の種類を選ぶ際には、地域の気候や使用頻度を考慮することが重要です。
例えば、乾燥に強い芝や寒さに強い芝などがあり、それぞれに適したメンテナンス方法があります。
芝生を植える際には、適切な施工方法を選び、草がしっかり根付くように注意しましょう。
ウッドデッキを作る
ウッドデッキを作る場合は、材料の種類、サイズ、デザインなどを決め、業者に依頼する必要があります。
ウッドデッキは、リビングと庭をつなげる場所として、家族がくつろぐスペースとして非常に人気があります。
費用は材料やサイズ、デザインによって大きく異なりますが、数十万円~数百万円かかることもあります。
使用する木材としては、耐久性の高いデッキ材や、人工木材を選ぶと長期間使用できます。
また、デザインによっては、階段や手すり、屋根付きのデッキを作ることもでき、その分費用がかさむことになります。
ウッドデッキは、メンテナンスが必要なため、定期的な塗装や掃除が求められます。
特に、木材の腐食を防ぐための防腐処理は重要です。
花壇を作る
花壇を作る場合は、場所選び、土壌改良、植栽の種類、デザインなどを検討する必要があります。
花壇は、庭に彩りを加え、外観を華やかにする素敵な方法です。
費用は規模や使用する材料によって異なりますが、数万円~数十万円かかることもあります。
土壌改良を行うことで、植物の成長を助けることができます。
使用する土や肥料、植える植物の種類によっても費用が変動します。
花壇のデザインには、色彩や植物の成長特性を考慮し、季節ごとに異なる花を楽しめるようにすることもポイントです。
また、花壇を作る際には、灌水システムを組み込むことを考えると、手間が省け、植物も元気に育ちやすくなります。
更地にする
更地にする場合は、すべてのものを撤去し、整地する必要があります。
古い庭木や庭石などを取り除き、きれいな土地にするためには、専門の業者に依頼することが一般的です。
費用は、撤去するものの種類や量、整地方法によって異なりますが、数十万円程度かかることもあります。
庭にある大型の木や石、ブロックなどの撤去には、重機や専門的な技術が必要です。
整地後は、土地が平坦で安全に利用できるように、しっかりと仕上げることが重要です。
また、更地にした後は、新たな利用方法を考えることができます。
例えば、ガーデニングや駐車場、ウッドデッキを設置する場合など、解体後の用途を想定して整地を行うことが望ましいです。
それぞれの整地方法と費用
解体後の整地の方法は、粗仕上げ、砕石舗装、真砂土舗装、アスファルト舗装、コンクリート舗装などがあります。
粗仕上げは、土地を平坦にするだけの簡単な整地方法で、比較的費用を抑えられます。
一方、砕石舗装や真砂土舗装は、土壌改良を加えながら、地面の安定性を高める方法で、駐車場などの施設にも向いています。
アスファルト舗装やコンクリート舗装は、強度が高く、長期間使用する施設に適しています。
それぞれの費用は、面積や使用する材料によって異なりますが、㎡あたり数百円~数万円程度が目安です。
地盤改良が必要な場合は、別途費用がかかります。
地盤の強度が不足している場合には、地盤改良を行うことで、上記の舗装が長期にわたって安定するようになります。
地盤改良が必要な土地は、予算に合わせて慎重に検討することが大切です。
まとめ
庭の解体は、費用、手順など、多くの検討事項があります。
今回は、費用相場、解体手順、解体後の活用方法、整地方法などを解説しました。
解体費用は、庭の構成要素(庭石、砂利、庭木、ブロック塀、池など)によって大きく変動します。
それぞれの撤去費用を正確に把握し、重機使用などの追加費用も考慮することが重要です。
解体後の活用方法としては、駐車場、芝生、ウッドデッキ、花壇、更地など、様々な選択肢があります。
それぞれの方法に適した整地方法を選び、費用も考慮して計画を立てましょう。
これらの情報を参考に、安心して庭の解体工事を進めていただければ幸いです。
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