日本庭園を知りたい!庭作りに挑戦したい方へ種類と違いを解説します
日本庭園にどんな種類があるのかご存知ですか?
日本庭園に漠然と憧れがあっても、いざ作ってみようとなると種類の知識は必要になりますよね。
そこで、今回は日本庭園にどんな種類があるのかについて解説していきたいと思います。
□日本庭園の定義
そもそも日本庭園とは、どのような点がアイデンティティなのでしょうか。
それは自然の風景を、石や樹木を使って庭に再現する借景という要素が大きく関連しています。
特に石は日本庭園には欠かせない存在で、石組みで様々なものを表現します。
また、水をテーマにすることが多く、曲線的で左右非対称なのも西洋にはない庭の特徴の一つです。
□何で表現するか
まず日本庭園は、使うものの違いによって、種類を分けることができます。
*枯山水
枯山水という名前は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
水を用いずに石と砂利のみで滝や川を表現する方法をいいます。
水の流れを白い砂利で表す特徴的な形式が有名ですね。
心を落ち着かせ、室内からゆっくり見るのが枯山水です。
*池泉庭園
枯山水に対照的な水を使う形式のうちの一つで、代表的な日本庭園です。
水を池に張ることが特徴です。
江戸時代の大名の庭に好まれていました。
□どのように鑑賞するか
次に庭を鑑賞する方法の違いからの分類をご紹介します。
*観賞式庭園
枯山水のように、建物の中から庭を見るタイプの庭園です。
観賞式の中でも特定の点からのみ鑑賞する庭は定規式、座った状態でみる庭は座観式と呼ばれます。
景石を主役に表現をしていることが多いでしょう。
*廻遊式庭園
廻遊式庭園は観賞式と対照的に、庭の中を歩き回って様々な角度からみる形式を持つ庭園です。
*舟遊式庭園
廻遊式と同じく庭の中から鑑賞しますが、その際船を使う場合には舟遊式と言います。
*露地庭園
露地庭園は茶室を囲むように作られた庭園のことを指します。
庭の中に庭を見るために入るというよりも、茶室に行くために通る際に鑑賞するという形の種類です。
飛び石を道にして茶室までたどり着く形式になっています。
その中で茶の湯の世界に入る前の気持ちを整理し、自然の中に入り込んだかのような控えめな庭園です。
そのため、派手でない常緑種の植物が使われることが多いでしょう。
つくばいや灯籠といった人口の装飾物が置かれているのも特徴です。
灯籠は千利休がはじめに置いたとされています。
□まとめ
今回は日本庭園の種類についてご紹介しました。
日本庭園のことについてしっかり知った上で庭作りに取り組んでみることが、再現の質を高める有効な手段に一つかもしれません。
ぜひ今回の記事を参考に、理想の日本庭園の形式を選んで庭作りを行って見てはいかがでしょうか。
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